このページには、ベイサイドマリーンランドお化け屋敷の怖〜い挿絵があります。。。。
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「その、怖いヤツ見にきたんだってば!!」とおっしゃる方は
下のほうにありますので、どうぞ。。。。。。。
いきなり降ってきた一つ目提灯に驚いた風が悲鳴を上げてフェリオの腕にしがみつく。
期せずして左の二の腕に押し付けられた柔らかな感触に、フェリオは『やべ…っ』と鼻を押さえて
わざとらしく右上に視線をそらしていた。右手についた生暖かい流れがことのほか多い。
いつものぼせては鼻血を出すアスコットをからかっていたフェリオなのにまったくもってしゃれに
ならなかった。ぜひとも外に出るまでには何とかしたいと思いつつ、風がしがみついている左の
後ろポケットにティッシュがあるので、ふき取ることもままならない。左腕から意識を紛らわそうと
あさってのほうを向いているフェリオを狙い済ましていたのかどうか、いきなりその視線の先に
スポットライトが当たり、フェリオは思わず冷や汗をかいていた。それまでの提灯やら唐傘やらの
妖怪系からいきなり蝋人形系に変わっていて、これがまた恐ろしいほどリアルに作りこまれていた。
イラスト製作……血まみれのOL、鬼に憑依されたサラリーマン:恵 さま
一つ目提灯、風ちゃん:3児の母 さま、右下の怨霊、フェリオ:ほたてのほ さま
天井にしがみついた血まみれの女が聞こえてくる・・・・・
『くやしい・・・・・そんな女と・・・・・。・・・・・よくも・・私を裏切ったわね・・・・・』
恨みがましいその声を耳にした風が、理不尽な要求をフェリオに突きつける。
「あっ、あのっフェリオ!その方とお知り合いでしたら、すみやかに霊界にお帰りになるように
説得してくださいっっ!」
「や、俺、あんなおっかねー女知らないし…!…ってぇ」
「申し訳ありませんっ、目をつぶっていたので踏んでしまいましたわ。ちゃんと目を開けて歩きま・・・」
『こ・・・ろー・・・・・す』
野太い低い声がしたかと思うと、血まみれの女の下にもスポットライトが当たり、そこに鬼に憑依された
サラリーマンのような化け物がいた。
「や、やめたほうがいい。俺の足なんて踏んでも構わないから、フウはそのまま目をつぶってろ」
「は、はい・・・」
そのほうが鼻血も見られなくて済むし・・・・とは言い出せないフェリオだった。