あなたの腕に抱かれてまどろむ

いまの私の これ以上はないしあわせ

いちばん安らげる場所にいるのに

気が緩んだ隙を見澄まして

それはやってくる

 

       知らなかったことが哀しくて

       できなかったことが苦しくて

       泣いて泣いて目を覚ます

       そんな時は決まって

       あなたがつらそうな顔して

       私を抱きしめてるのを知ってる

       どうしたら私を悪夢の暗闇から救えるのかと

       どうしたらセフィーロという名の鳥かごから解き放てるのかと

       考えてるのを知ってる

 

だけど

鳥かごの小鳥が不幸だなんて

誰が決めたの?

 

       大切にしてくれるあなたのかたわらで

       一生懸命さえずるのが好き

       あなたがささやいてくれる甘やかな言の葉に

       じっと耳を傾けるのが好き

       私だけに優しく微笑んでくれる

       あなたの蒼い瞳を見つめ返すのが好き

 

そのためになら

出口の見えない闇に怯えながら

あなたが灯りをともしてくれるのを待てる

 

そのためになら

自由な空を捨てて

鳥かごに囚われたって構わない

そんな小鳥が ここにいるよ

 

だからお願い

そんな顔しないで

 

       わらって ほしいな

 

 

 

 SSindex                                            お題に挑戦へ

 

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「IF YOU」以前の、プロポーズに踏み切れないでいるランティスに対する光ちゃんの独白

腕の中でまどろんでるのは、お昼寝ですよ、お昼寝!

このページのイラストはさまよりお借りしています