つないだ手のぬくもり

 

「ランティスの手はいつも冷たいね」

頬に触れられた紅い髪の少女が笑った

「すまない」

離れようとした大きな手に、小さく柔らかな手が重なる

「『手が冷たい人は、そのぶん心が温かい』っていうよ」

「それはおかしい。ヒカルの心は燃えるように熱いのに、手もこんなに温かい」

「んー、でも、口実になってちょうどいい。ランティスの手を包んで暖めるための」

「口実は、要らない…」

小さな手の下から抜け出したランティスの手が、光の指を絡めとる

蒼い瞳はやさしいまなざしで紅玉の瞳を閉ざさせる

くりかえされるくちづけの合間に零れるふたりの吐息が甘くなるころ

光の素肌に触れるランティスの手も熱を帯びていた。。。

 

 

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素肌のどこに触れてたかは………、ご想像にお任せします♪

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