こちらの作品は2012年お年賀SSの HAPPY COME ON♪ と

内容がリンクしております

 

お時間と興味がおありでしたら

そちらをご覧の上、スクロールしてお読みくださいませ☆彡

 

 

 

 

 

 郷に入っては。。。

 

 ランティス家からのお年賀DVDを、ラファーガはチゼータにある

 

妻の実家で見ていた。

 

 「こちらに来てもいつもの暑苦しい格好の癖に、珍しいこともある

 

ものだ…」

 

 「・・・チゼータ風はいややけど、≪あらんいやんなんちゃら≫は

 

ええっちゅうのんかいな・・・」

 

 微妙に温度の下がったカルディナの声に、ランティスの変容(爆)に

 

気をとられていたラファーガは気づけなかった。

 

 「カルディナ、≪あらびあんないと≫だそうだ」

 

 カードの添え書きを見たラファーガが妻の言い間違いを訂正していた。

 

 「どっちゃでもええわ。別にあっちへ行く訳やあらへんし…」

 

 ランティスがいつもチゼータ風の衣装を拒むのは、なんといっても

 

その露出度の高さに原因があるとラファーガは考えていた。ラファーガとて

 

その気持ちは大いに解るのだが、チゼータ生まれの妻の手前、拒否する

 

ことは許されなかった。

 

 だがお年賀DVDでランティスが着ていたあの服なら、セフィーロの

 

親衛隊長として着ている衣装よりも風の通りも良さげで、チゼータにいても

 

違和感がないという点でもポイントは高いと思われた。

 

 いくら素材に工夫がされていて着ている本人がなんとも思わないにしろ、

 

セフィーロのなりでチゼータにいると『見とるこっちのほうが暑苦しゅうて

 

かなん(=かなわん)!』と周りにやいやい言われてしまうのだ。

 

 「あのランティスの服はなかなかいいと思わんか?ウミに頼んで仕入れて

 

もらうのに、対価はどれほどになるだろうな」

 

 

 べ き っ !!

 

 

 「…何の音だ…?」

 

 ラファーガが視線を向けると、カルディナがへし折った羽根扇を手に

 

うち震えていた。

 

 「カ、カルディナ!?」

 

 「ランティスがなに着ようが、うちは知ったことやあらへん・・・。

 

そやけどラファーガにそないなこと言われるやなんて、情けないやら、

 

悲しいやら・・・・っ!!」

 

 「す、すまん!!私が悪かった!!だから泣かんでくれ…!!」

 

 

 

 

    ・・・・・新春バザールで買い求めた最高級羽根扇と

 

         ゴージャスな羽毛ストールを献上して、

 

         ラファーガが妻のご機嫌回復に努めたのは

 

         言うまでもないことだった・・・・・

 

 

 

  

 

(ラファカルファンの方、すみません (シ_ _)シ  ハハァーー)

 

 

 

             2013.5.26up

             2012.01.06up のweb拍手

                「お年賀DVDの余波@某国某家」を

                改題・一部改稿  

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 このお話の壁紙はさまよりお借りしています